多い日も安心

ボクは湿気に対してかなり敏感な体質である。

ジメジメした空気が身体にまとわりつく感じがすると、次の日はほぼ確実に雨が降る。
どうやら汗っかき体質もこの湿度感によるもののようで、気温が低くても湿度が高いとシャレにならないくらいダバダバ汗をかく。
そんなわけで、ボクは湿気が大嫌いだ。
そして言うまでもなく、1年のうちでもっともジメジメするこの6月も大嫌いである。
まぁ、歳もとるしな。

そんなドライボーイであるボクの、布団がどうにもジメジメして悲しい。
ウチは昔から掛け布団のシーツは綿一筋で、これが使い込んで毛羽立った状態のフワフワ感がもうたまらない。
その掛け布団が湿気を含むと、これが180度回ってものすごくイヤな感触になってしまう。
リネンのひんやりしたシーツならまだしも、綿は水を吸いやすいせいか不愉快この上ない。

マメに布団乾燥機をかける手もあるが、部屋が暑くなるし布団も熱くなるので夏向けとは言いがたい。
そこで、近所のイトーヨーカドーで売っていた除湿シートなるものを試しに買ってみた。

実は5000円近くもする代物で、試しにという割にはかなり期待をかけてもいたりする。
この除湿シートは敷布団とマットレスの間に挟んで使うが、ウチは敷布団の換わりに敷マットを使っているので、除湿シートの上にほとんどダイレクトに寝そべる形になる。
自慢の柔らかマットレスの上にゴワゴワした除湿シートを置くので、寝るとシートが折れて両端が浮くような変な感じになるが、そのドライ効果は確かにすごい。
寝返りを打つ時なんかによくわかるが、敷マットと身体がこすれる時に湿気による引っ掛かりがなく、常にサラリと寝返ることができる。

この除湿シートには、吸湿具合を表すカードが差し込んである。
カードの青い丸の部分が、湿気を吸いきるとピンクに変わるので、そうなったら除湿シートを天日に干すか乾燥機で乾かすかするといいらしい。
もっとも、使い始めてひと月以上経つ今ではカードの確認も面倒で敷きっぱなしだが、毎日とてもドライでいい感じ。
うむ、思い切って買ってよかった。

この除湿シート、実はシリカゲルを生地で挟んだものらしい。
...わしゃクッキーか。


無機質の安心

我が家の庭に雑草が生い茂ってきた。

庭といっても、正確には塀との隙間というか通路というか、とにかく面積としては取るに足らない程度のものでしかない。
が、ウチはガレージ脇の大窓が玄関代わりでもあるので、この庭に草が茂っていると足元が見えず、妙なものを踏んでもわからない恐怖がある。
妙なもの、というのはつまりその、ナメクジとかダンゴ虫とかミミズとかクモとか、そういったチンケな虫ケラどものことだ。

ちなみに、先日部屋でメシを食っていたら、カーテンの陰から5cmほどのクモがのそりと出てきて思わず噴いた。
まさに噴飯物のサプライズ。
どうやら昼間に窓を開けっ放しで寝ていたときに迷い込んできたらしい。
軽く叩いて気絶させて外に放り出してやろうと思ったが、ゴキブリならいざしらず、クモは体のつくりがデリケートそうで、もし力の加減を誤るとひどい目に遭いそうなので、迂闊に手を出せない。
それに、かつての宿敵ムカデほどではないものの、クモも見た目的にかなり気持ち悪いし足も速い。
結局、手元に殺虫剤がなかったのでクモにヘアスプレーをかけながら窓まで誘導し、そのまま外へお引取り願うことで事なきを得た。

まぁ、そういうわけで...
こういった虫ケラどもの温床を根元から断たねば、おちおち窓を開けても寝られない。
そこで一念発起し、庭の雑草を隅々まで引っこ抜くことにした。
ある晴れた日曜日、軍手をはめてブチブチ草を引いてみれば、いるわいるわ、小虫どもの大群が。
う〜む、草がなくなった程度ではこいつら死滅せんのじゃなかろうか。

そこで、ホームセンターで虫除け剤を買ってきて庭中に散布した。
パウダー状なので風上から撒かないとえらいことになる取扱注意物だが、アリンコからムカデまで、あらゆる害虫を寄せ付けない効果があるという。
そうして真っ白になった庭を見ながら、ワインの代わりにポカリスエットで乾杯する。
労働を終えた充足感と、PCのOSを入れ直したときのようなリセット感がボクの心を満たす。
悪いが、我が庭には今後アリの一匹すらも生息させはしないぜ。


いずれマイホームを持つ日が来ても、敷地内の土は全てコンクリで埋める。


貴公子たちの夜明け

まさか琴欧洲とはねぇ。ああ、夏場所の話。今更ですけど。

彼が序盤から妙に好調であることは、出張先でもネットで見て把握していたものの、実際の相撲は見ていなかったので、まぁ、仮にも大関なんだし、増してや角番なわけだし、さすがに下位相手にゃ取りこぼさんでしょうよ、くらいに軽く見ていた。

ところがどっこい、中日まで土付かずの8連勝であっさり角番を脱し、さてこれでいつもの流しモードに入るのかと思いきや、9日目以降もその勢いは衰えることなく、なんと無傷の12連勝。
しかも朝青龍・白鵬の両横綱を下しての連勝とあっては、これはもうただ事ではない。
ああ、彼の相撲を見たいのに、出先じゃそれすらままならぬ。

それで、週末に帰ってきてようやく琴欧洲の相撲を見れたら、13勝1敗で早々に優勝を決めてしまった。
まさに電光石火。ブルガリアの閃光。
ちなみにブルガリアって日本の漢字表記では「勃」なんですな。もっこり。

これまでの琴欧洲の相撲は、長いリーチを活かして相手より先にマワシを取ろうとするスタイルだった。
が、これは上半身に意識が集中してしまうため下半身がおろそかになってしまい、相撲のセオリーとしては好ましいものではない。
また、相手の出方に合わせるためにどうしても後手後手になり、速攻相撲の力士には何もできずにおわってしまうこともしばしば。

そんな琴欧洲が、今場所は腰をどっしりと落として相撲を取っていた。
相手と同じ高さで当たり、同じ高さからマワシを狙う。
そうなると、リーチ、パワーともほとんどの力士に勝る琴欧洲は、相手にしてみればやりにくいことこの上ない。
うおう、なんだこいつ。なんかいつもより低いぞ。
くそっ、マワシに手が届かねえ。あっ!(ごろん)

実はボクが相撲にハマった2006年の初場所は、この琴欧洲がちょうど大関に上がった直後の場所でもあった。
しかし、その頃から右ひざを痛めていた琴欧洲は前述のような腰高の相撲ばかり取り続けていたので、正直、なんでこんなのが大関に上がれたのか甚だ疑問だった。
それがどうだ。
古傷が完治した途端に八面六臂の大活躍。
いや〜、ボカぁ前から彼はやる男だと思ってましたよ。

ともあれ、大関の優勝となると、次に期待されるのはもちろん綱取りである。
内規では、大関が2場所連続優勝、もしくはそれに準ずる成績を上げれば横綱昇進とされているものの、牧子を始めとする横審の評価は決して芳しくはない。
仮にもし来場所で琴欧洲が連続優勝を成し遂げたとしても、その前の場所が角番であったこと、また、これまでのクンロク大関(いつも9勝6敗で終わる大関の揶揄)ぶりもあって、これだけでは横綱に求められる「安定感」は計れない、というわけだ。
もちろん、すでにいる2横綱がともにモンゴル人であり、3横綱全てが外国人となる可能性を危惧している裏事情もあるだろうが。

そうなると、ハワイ、モンゴルに続く欧州出身力士の台頭も大いにありうる。
琴欧洲の他にも、把瑠都(エストニア)、露鵬、白露山(共にロシア)、栃ノ心(グルジア)、隆の山(チェコスロバキア)などなど、欧州出身の力士はみな華のある外見をしているので、これは大相撲に女性ファンを取り込む大きなチャンスでもある。
大きくて強くてしかもハンサム。それはまさに男の理想。
果たしてこの魅力に抗えるかな?女子どもよ。


080611.jpg ← 黒海 (グルジア)


彼は肌が弱いのであまりヒゲを剃れないのよ。 (←フォロー)


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