衝動的快楽購買

よく見たら、ここ一週間の記事のほとんどが何か買った系のネタだった。

その内訳は...
・七分丈のシャツ
・タンクトップ
・そばがら枕
・マットレス
・三角テーブル
・パイプユニッシュ


おかげで記事のカテゴリ「感」も一気に伸びた。
もともとボクの購買衝動はある時期に集中してやってくる傾向があるが、今週のは寝具2つとテーブルはともかく、残りは必要に迫られての買い物だったと思っている。
とはいえ、物を買うことを決意したときのボクは確かに妙な高揚感を感じるので、もしかしたら日頃のストレスか何かを買い物で発散させているだけなのかもしれない。

しかし、これらの買い物を全て衝動買いと言い切るのもやや抵抗がある。

衝動買いとはマーケティング用語で非計画購買と呼ばれ、これに対する計画購買の比率は一般には20%を下回るそうなので、ほとんどの買い物は衝動買いということになる。
よって小売店などでは、いかに店内の客にこの衝動買いを誘発させるかがキモとなるわけだ。

しかし面白いことに、購買衝動を発した場合でも、論理的買い方をする人と感性的買い方をする人がいるそうだ。
衝動買いなのに論理的、というのもおかしな話だが、先ほどボクが感じた違和感はどうやらここにあったらしい。
「買いたい」と思うとこまでは感性だが、そこから先は論理的に調査・検討を重ねて品定めをし、価格・品質とも納得のいくものを買っている...つもり。
そうだ、ボクのは学術的には論理的衝動買いだったのだ。
そうかそうか、論理的か。それならいい買い物に違いない。がはははは。

ところで、7月27日の記事ライターが欲しいと書いた。

先日、神戸元町の高架下、通称「モトコー」に出向いて珍しいライターを探してみたが、残念ながらこれといった逸品にはめぐり逢えなかった。
しかし、ついでに立ち寄った東急ハンズで、偶然にもボクのイタズラ心をズギュンと射抜く珠玉の面白ライターを発見してしまった。

その名も「ダージ・ライター」

070731.jpg ← ライターの火が相手のタバコから逃げる!



それちょうだい!さぁ今すぐにッ! (論理的に)


薬も毒も紙一重

風呂の排水口の流れが悪い。

実は、今の家に越してからの9ヶ月以上、一度も排水口を掃除したことがない。
以前住んでいたレオパレスなど、2週間に一度は排水口を掃除しないとすぐに詰まって浴室が汚水まみれになってしまったものだが、大阪に来てからはウィークリーマンションといいココといい、排水についても非常に大らかな構造をしているらしい。

浴槽の穴から排水されるお湯には、ウチの場合は髪の毛の他にツバが混じる。
少々汚い話だが、ボクは風呂ではシャンプー(石鹸)混じりの洗い汁が口に入らないよう、ツバを飲まずに吐き出すクセがあるからだ。
最近この排水口の流れが悪くなってきたということは、詰まっているのは言わずもがな...である。
おおいやだ。いくら自分のでもそんなの見たくも触りたくもないわ。

というわけで、DSでパイプユニッシュというのを買ってきた。

070730.jpg

これを風呂の排水口にダバダバと半分ほど流し込み、30分ほど待つ。
そうすると、排水パイプ内に詰まった髪の毛とかはドロドロに溶けてしまうので、その後に排水口から水を流し出すとあら不思議。
いつものように渦を巻いて水が勢いよく排水されるではないか。
そういう目的で買った製品だが、いざ効果を目の当たりにするとやはりすごい。

それにしても、髪の毛の塊をも溶かしてしまうパイプユニッシュの恐ろしさ。
もし、もしも...
整髪用ジェルにこのパイプユニッシュを混ぜ込んだりしたらどうなるか。
バッチリとオールバックにキメてロカビリーを気取っても、30分後には風のひと吹きで一瞬にして全ての頭髪とサヨナラである。
お、恐ろしい!考えるだに恐ろしい!
ええい!ボクの中の悪魔め!なんてバカなことを考えるんだ!

そういや昔、シャレで除毛フォームを使ったときも同じことを考えた気が。


三角形の秘密はね

食卓に使っているサイドテーブルがどうにも邪魔で仕方ない。

...といっても、どう邪魔なのかを文章だけで説明するのは難しい。
なので、ウチの間取りを本邦初公開してしまおう。キャー

070729.jpg

図中の赤いのがそのサイドテーブルなのだが、座椅子の後ろを通るときによく足をガツンとやってしまうのだ。
使わないときはテーブルを片付けておけばいいと当初は思っていたのだが、食卓だけに基本的には毎日使うものなので、どうしても出しっぱなしにならざるを得ない。
テーブルの向きを変えても、PCデスクとの間が狭くなってしまうのでどうにも困ってしまう。

なんて思っていたら、こんなのを見つけた。

0707293.jpg ← スキャンバーク24071-41

見ての通り、直角三角形のサイドテーブルである。
よくありそうで、いざ探してみるとこういった三角形のテーブルは弾数が少ない上に価格も結構お高い。
それに比べ、ここのは3000円弱とリーズナブルなので、シャレで済むだろうと思って軽い気持ちで買ってみた。

するとどうだろう。

0707292.jpg

このスマートすぎる動線の確保っぷりは見事というしかない。
日本家屋にこのような斬新なシェイプが合うかどうか不安だったが、いやはやとんでもない杞憂だった。
今にきっと三角テーブルの時代がくるとボクは予言しよう。

で、肝心の食卓としての使い勝手は...教えてあげないよ、ジャン。


至高の寝台

マットレスを買った。

しかも単なるマットレスではない。
ポケットコイルのマットレスですよ!(どーん!)
...え、ポケットコイル知らない?ああ、そうなの。ふふん。

マットレスにはたくさんのスプリングが入っている。
これらのスプリングの隙間は通常ヘリカル線というもので繋がれているが、これをボンネルコイルといって、安い一般的なマットレスはこの方式を採用している。

070728.jpg ← ボンネルコイル

スプリング同士がヘリカル線で繋がっているので、当然マットレスの一点に力を加えると周囲もいっしょに引っ張られてへこむ。
人間の体はケツの部分が出っ張っているが、マットレスに仰向けに寝転ぶとケツの当たる部分はもちろん、背中や太ももの当たる場所も引っ張られてへこむわけだ。
しかし背中や太ももにしてみれば、本来あるべき場所にマットレスがないので休むこともできず、体を水平に保つために無理な力を使わざるを得ない。

そんなボンネルコイルの弱点をカバーするため、スプリングの密度を極限まで増やし、しかも互いが引っかからないよう、スプリングを1個ずつ袋に詰めるようにしたものがポケットコイルである。

0707282.jpg ← ポケットコイル

ポケットコイルでは何百というスプリングの一つ一つが完全に独立しているため、先ほどの例だとケツの当たる部分だけがへこみ、背中や太ももは水平なままのマットレスでゆっくり休むことができる、というわけだ。

但し、ポケットコイルのマットレスは高い。
今回ボクはここで買ったが、セミシングルサイズなら多分これが最安だろう。
(なぜかシングルサイズだと他ではもう3000円ほど安い)

しかも届いてみると、まぁデカいわ重いわで大変だった。
中に400本以上の金属バネが入っているんだから当然といえば当然だが、まさか持ち上げることすらできない重さとは。

しかし、その寝心地のよさは期待以上だった。
ヒザを乗せると一点だけがズブリと沈むこの感触は、たぶん実際にマットレスに乗ってみないとわかるまい。
決して低反発枕のようなモッチリ感ではなく、ちゃんと押し返してくる弾力があるのが不思議で新しい。
しかもマットレスの厚さは18cmもあって、ベッド自体の高さとほとんど変わらない。
こんな分厚いマットレスなんて、どこぞの国の王子さまみたいだ。ウヒャヒャ


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ベッドの折りたたみ機能は台無しですけど、全然後悔してませんから。


黄金の戦士たち

ちょっといいライターが欲しい。

というのも、現在愛用しているガスライターをうっかり洗濯機で回してしまったからだ。
火のつき具合は回復してきたものの、外装の物理的損傷が結構ひどいので、ここはひとつ天命に従って新たなメインライターを模索すべきではないか、と。

とはいえ、実はもう1個ZIPPOライターを持ってはいる。

0707272.jpg ← こんなん

もう5年以上も使い続けている印籠ライターだが、正直なところZIPPOはボク的にいろいろ不便だったりする。
オイルがすぐなくなるというのも困るし、そうならないようにオイルをダバダバ入れると、ZIPPOから染み出したオイルで脚がかぶれたりするのも厄介だ。

だが、ボクが何より気に入らないのは、着火するのに「フタを開ける」→「シュボッとやる」のツーアクションが必要という点だ。
ちなみに「フタを閉じる」まで入れるとスリーアクションである。
この一連の流れがいい、という人も多いだろうが、ボクはライターはワンアクションであってほしい。
え、だって、スマートじゃない、その方が。
なので、フタ付きのライターは基本的に全てNGとなる。

あと、もうひとつのこだわりは「パッと見では使い方がわからない」ようなギミック。
単に火をつけるだけの行為にも、何かしら遊び心が欲しいのである。
そこのキミ、ボクの言いたいことわかるか。ここ試験に出すで。

そんな観点から、オリバーEXなるライターに目をつけた。

070727.jpg ← オリバーEX

1960年代に日本オリジナルで発売されたライターの復刻版である。
ミステリアスな佇まいに意外な操作性。
脇のトリガーを押すと、芯キャップが上がって火がつく。
穴からも炎が出るため、本体を横にしても使えるのも面白い。

しかし、残念ながらオリバーEXはオイルライターだった。
しかもZIPPO以上にオイルが揮発しやすいそうで、これではお話にならない。
ああ、もっと面白いライターはないものかしら。




0707273.jpg ← ゴールドライタン(復刻版)


面白さにかけては文句ナシだが、火がつかないのが玉にキズ。


吹けよ神風

朝青龍が腰を疲労骨折していたとか。

相撲協会に提出された診断書によると全治6週間だそうで、8月3日からの夏巡業も休場することが決まったという。
うーむ、しかし腰を骨折していながらも優勝してしまうとは、やはり稀代の大横綱よのう。

...のはずだったが、朝青龍がモンゴルに無断帰国した上に、現地であの中田英寿とサッカーに興じていたことが報道されて大問題になっている。
別にサッカーをするために帰国したのではなく、たまたま飛行機の中で中田の関係者に会って少年サッカーの日蒙親善試合を知り、モンゴルで合流して飛び入り参加したのだとか。
うーむ、しかし腰を骨折していながら子供たちのために体にムチ打ち、しかもゴールも決めたというのだから、やはり稀代の大横綱よのう。

...とは、さすがにどう好意的に見てもならないようで、相撲協会の親方衆は全員怒り心頭。
明日27日には巡業部が朝青龍の処分を求める緊急会議を開くことが決定しているそうだが、その結果次第では、朝青龍の力士生命までもが危機にさらされるとか。

賢明なる読者諸君は、過去にこれと似た横綱がいたことをご記憶だろうか。
そう、第39代横綱前田山である。
本場所を休場して大リーグの試合を観戦し、横綱の責任を問われて引退に追い込まれた前田山と、今の朝青龍の置かれた状況は大変よく似ているのである。
しかも因縁めいたことに、その前田山もまた朝青龍と同じく高砂部屋の力士で、素行に問題があったこともまた共通している。

とはいえ、当時の前田山は横綱ではあったものの休場が多く優勝もできず、またすでに現役20年以上の大ベテランであったのに対し、朝青龍はわずか現役8年目にして数々の歴史的大記録を打ち立てているなど、両者の素質や力量については比較すべくもない。
これほどの大横綱をあたらクビにしてよいものか。いや、いいはずがない。

...と、3ヶ月前なら相撲協会の誰もがそう唱えたであろう。
しかし、今はもう一人の横綱白鵬がいるので、朝青龍が以前ほどには貴重な存在でなくなっているという背景もある。
クビはさすがにないにしても、向こう2場所ほどの出場停止くらいなら十分にありうるのではなかろうか。

琴光喜の綱取りに、なんかすごい神風が吹いている気がするんですが。


弘法、筆を選ばず

新しいを買った。

今まではいわゆる低反発枕というのを使用していたのだが、今さらながらアレはちょっとどうなの、と思う。
フニョフニョのモチモチ、それはいい。
頭と枕とが密着するので圧力が分散され、特定の筋肉だけに力がかからず、寝ている間に緊張がほぐれてリラクセーション効果が高い、という触れ込みも、まぁわからんでもない。

だが、土台であるマットレスがすでにフニョフニョの場合はどうか。
フニョフニョマットの上にフニョフニョ枕を置いたら、互いのフニョフニョ具合がシナジー(相乗効果)を引き起こすのか打ち消しあうのかは実際どうでもよくて、要は枕の位置が限りなく低くなるという点が大問題なわけですよ。

そもそも、人はなぜ寝るときに枕を必要とするのか。
なぜも何もあんた、じゃぁ枕なしで寝てみなさいよ。疲れるでしょ。
ええ、まぁ、言われてみりゃ確かにそうですけど。
枕には、寝ている間、首の骨のS字状のカーブを自然な形に支える役割がある。
つまり、素材や硬さよりも“高さ”が何より大事ということだ。

枕の高さは体型や骨格によって異なるが、わかりやすい指標としては「横を向いても背骨が床と平行になる高さ」というのがある。
早い話が、寝返りをうっても体の軸がブレない高さがベストということだ。
具体的には、横向きの状態で額の中心―鼻―胸の中心が水平になる高さがよいという。

低反発枕に話を戻すと、フニャフニャで高さのかせげない低反発枕は本来の目的から大きく逸脱していることになる。
頭を包み込むような柔らかさとか、そういうのに心奪われるあまり、ボクらは一番大切な何かを見失ってやしないか。

それで、基本に立ち返ってそばがら枕を買った。
首元部分がちょっとえぐれてることと、丸洗いできる以外はごくごくふつうのそばがら枕である。
その枕に変えてみたらアナタ、首がもう安定するのなんのって。
「枕を高くして眠れる」ってこういうことだったのね。
高ささえちゃんと合っていれば、人は何を枕にしても眠れるのだ。

座布団を枕に0.9秒で眠りにつけるのび太を目指したい。


コーディネートはこうでねえと

七分袖のシャツを買った。

前は閉じず、主にタンクトップの上から羽織るように着る。
さすがに半袖ほどではないが、長袖を腕まくりして着るよりは遥かに通気性がよくて快適だ。
しかしメンズの七分袖シャツというのは意外と売ってないようで、今回はネットではなくオフラインで買ったこともあって相当探し回った。

しかし、なぜ半袖ではなく七分袖か。
それはボクの肘の内側の骨が生まれつきデカく出っ張っているからだ。
人間の身体は肘と膝がもっとも硬く打撃に適しているといわれるが、この肘のとんがり具合は人類の中でもかなりヤバい部類に入るのではなかろうか。
おそらく三沢かオレかというレベルの危険な肘だと思われる。
この鋭利さはもしかしたらツボ押しにも使えるかもしれない。

しかし、骨が出っ張っていると困ることも多い。
硬いところに肘をつくと骨がダイレクトに当たるため、その部分の皮が圧迫されてすぐにドス黒く変色してしまうのである。
別に痛みとかはないので生活に支障はないのだが、肘の頂点だけが黒いというのは見た目にもあまりよろしくない。
「ここは武器だから気をつけて」、的なマーキングでもあるまいし。

だから、肘の部分を隠すのに七分袖がいいわけだ。
袖口を開けていても、うまくスリット状になって肘が隠れてくれる。
そのスリットからチラチラ見え隠れする肘がセクシーと一部の女性たちから好評を得ているといったような話はついぞ聞いたことがないが、とにかくそんなわけで、夏の七分袖はボク的にベストコーディネートだと思っている。

しかし、Tシャツは腹のラインが出ないよう普段から大きめのを着ているが、タンクトップはインナー用なので結構ピッチリしている。
そして前開きでこのピッチリを着るとかなり油断できない状況になってしまうので、知らずのうちに胸を張って腹を引っ込めて歩いていたりする。
イメージとしてはポパイみたいな感じだろうか。(古いな)
だが、やっぱりこれはこれで結構苦しい。
ふ〜む、これはいよいよ覚悟を決めねばなるまいか。よし...

大きめのタンクトップを買いに行こう。(戦略的撤退)


蛙の弟子は蛙

大相撲名古屋場所では、主役の琴光喜以外にも多くのヒーローがいる。

三賞に目を向けると、殊勲賞を獲得した安美錦がいる。
初日に二場所連続で朝青龍を倒したことが評価されての受賞だそうだが、それ以前に彼は西小結の地位で勝ち越しているため、なにげに来場所の関脇昇進が濃厚、というか確定的だ。

で、ここからが問題だが、実は小結から前頭5枚目までで勝ち越せたのは、この安美錦と前頭筆頭の朝赤龍のみ。
その他の力士は東西全員が負け越しており、昇進の対象となるのは前頭6枚目の豊真将、稀勢の里からとなる。
勝ち星でいえば11勝を挙げた稀勢の里が返り三役の可能性が高いが、万一朝赤龍が小結を飛び越して関脇昇進すれば、東西の小結に稀勢の里と豊真将が勇躍する可能性もなくはない。

あと、三賞では敢闘賞を獲得した新入幕の豊響(とよひびき)がすごい。
思い切りのいいぶちかましから一気に相手を押し出すその馬力は、解説の北の富士をして「猛牛」といわしめる突進力を誇る。
相手の引きや叩きについていく反応のよさもあるので、同じタイプの出島のようにあっさり前に落ちることもない。
新入幕力士は相手に弱点を知られていないので好成績を残しやすいといわれるが、この豊響の当たりはわかっていても対処できるかどうか...

その豊響を唯一「叩き込み」で破った力士が北勝力である。
今場所では10勝を挙げているが、その決まり手のほとんどが「叩き込み」「引き落とし」というイヤなタイプの力士だ。
知っての通り、叩き込みや引き落としは前に出てくる相手を引き倒す技で、前に出るのが基本とされる相撲では、こういった引き技はとかく嫌われる。

北勝力の場合は、立ち合いは両手で相手を突き起こし、直後に前に出ようとした相手の首根っこをつかんで引き倒すパターンが多い。
しかしこの北勝力、実は腕力腕の長さが尋常でないそうで、同じく押し相撲で名を馳せた北勝海の弟子でもあるため、その気になれば押しに徹して勝てる地力があるはずなのに、なぜか引き技でラクをしようとする。
なまじ腕が長いので相手と距離をとりやすく、その分相手がよく見えるので引きや叩きがしやすいそうだが、その恵まれた体躯の使い方を間違っている気がしなくもない。

ただ、14日目と千秋楽では北勝力は立ち合いで相手に変わられて、そのままバッタリと前に倒れる負け方をしている。
いつも自分がやっている勝ち方で逆にやられているので、観客からしてみれば「ざまぁみろ」といった感じであろう。

解説の北の富士も、北勝力は孫弟子のようなものなので、引いてばっかりの彼に対するコメントも特に厳しい。

「ありゃぁもう、どこ見て当たってんでしょうねぇ」

その北の富士が、現役時代「黄金の引き足」と呼ばれる引き技の名人であったことには、刈屋アナ舞の海も絶対触れない。


シャイなあんちくしょう

大相撲名古屋場所の千秋楽は朝青龍の優勝で幕を閉じた。

最後まで優勝争いに加わっていた琴光喜だが、今日もメンタルの弱さが出てしまい、立ち合いで迷いまくって体が動かず稀勢の里にまさかの突き落としを食らい痛恨の2敗目。

070722.jpg ← アチョー!

二桁勝っているものの、決して調子がいいわけではない稀勢の里もまた、自分の相撲が見えずに迷っているようだが、「勝ちたい」という気迫で琴光喜よりも稀勢の里が上回ったのでないかとボクは思う。
ちなみに、稀勢の里は本来四つ相撲が強いのだが、本人はなぜか押し相撲にこだわっているらしい。

とにかく、琴光喜が敗れたことで白鵬に期待がかかる。
白鵬自身はすでに3敗を喫しているため優勝の可能性はないが、白鵬が朝青龍を下せば、2敗同士で朝青龍と琴光喜の優勝決定戦が実現する。
白鵬にしてみれば「どっちでもいいや」ってな状況だろうが、そこはひとつ、場を盛り上げるためにもよろしくお願いしますよ、新横綱。

0707222.jpg ← あっさり敗退ッ!?

...というわけで、朝青龍の3場所ぶり21回目の優勝が決定した。
やはり、なんだかんだいって朝青龍は強い。
琴光喜とこの2横綱を比較すると、ここ一番というときの集中力、みたいなものが決定的に違うような気がしてならない。
おそらく地力でいえば三者とも大きな違いはないのだろうが、朝青龍や白鵬はプレッシャーを力に変えられるのに対し、琴光喜は逆にプレッシャーを重石に感じてしまうのだろう。
性格といってしまえばそれまでだが、それでも大関にまで上り詰めるのだから、琴光喜が稀代の名力士であることは間違いない。


そういえば、千秋楽では十両もまた思わぬ方向に盛り上がっていた。
圧勝と思われていた旭天鵬が、13日目に3敗で追う豪栄道に破れ、14日目にも押し相撲の若麒麟に敗れてまさかの3敗目。
この時点でまだ2敗の岩木山が一気に優勝かと思われたが、千秋楽の岩木山−旭天鵬の直接対決では、旭天鵬が見事な上手投げで岩木山を下す。

これにより、3敗の岩木山、旭天鵬、豪栄道の優勝決定巴戦が実現した。
くじ引きにより、1戦目は岩木山−豪栄道の同部屋対決。
いつもの稽古では弟弟子の豪栄道がよく勝つそうだが、本場所ではさすがに岩木山が先輩の貫禄を見せ付けて圧勝。
続く岩木山−旭天鵬では、本割で負けた岩木山が徹底した押し相撲で旭天鵬に回しを与えず押し出して、岩木山の十両優勝が決定した。

岩木山は2回目の十両優勝だが、実は旭天鵬は各段通じて一度も優勝したことがない。
15年以上も相撲をやってきて、しかも結構強いのに意外っちゃ意外だ。
そんな地味な旭天鵬にこそ優勝してもらいたかったのだが、実に残念である。

琴光喜とは別の意味で、旭天鵬も恥ずかしがり屋さんなのかもしれない。


三十六計逃げるにしかず

というわけで、ベッドを買いましたのよ。

070720.jpg ← 桐すのこ折りたたみベッド

結局、天板の通気性を考えてすのこベッドにした。
送料込みで8000円という安さもさることながら、やはり折りたたんでコンパクトにできるのは想像以上に便利である。
ベッドの下は越してからの9ヶ月間まったく掃除してなかったので、ものすごいほこりの塊があちこちに転がっていたが、これからはもっとマメに掃除できそうだ。

0707202.jpg ← こんなんなります

もちろん、今までのキャンプベッドと比べると安定性も上々である。
寝返りをうってもギシギシ言わないし、場所によって盛り上がったりへこんだりの凹凸がない天板は、当たり前ながら安心して眠ることができる。
寝心地を左右するマットレスはまだ従来のロールマットを敷いているが、これについては近々すごいのをゲットする予定なので後日また報告したい。

さておき、ベッドが届いた今日、マンションのエレベーターが故障していた。

昨日の夜遅くに帰ったときは、1階でボタンを押してもエレベーターが最上階で止まったまま降りてこなかったので、心無い誰かが止めているのだろうと思ってしぶしぶ階段で5階まで上がったのだが、今日になってもまだそのままということは、本当に故障していたのだろう。

しかし、困るのは宅配便のお兄さんだ。
このクソ重いベッドを階段で5階まで運ばなくてはいけないのだから。
しかもお兄さんはどうやら一人で来たようで、さすがに大変だろうと思って、こちらから搬入の手伝いを申し出た。
うう、しかし総重量21kgのベッドを階段で5階までとわ...

などと思いながら外に出ると、あることに気づいた。
実はこのマンションは隣のマンションと経営者が同じで、互いが密接している上に構造自体もかなり似ている。
エレベーターホールや廊下も、壁や柵など仕切りがない上に高さもまったく同じ。
そしてその隙間は目測でざっと30cmあるかないかというくらい。

つまり、宅配便のお兄さんには隣のマンションのエレベータで5階まで上がってもらい、こちらの5階で廊下越しにボクがベッドを受け取った方が早い、ということに気づいたのである。
さっそくお兄さんにその提案をし、難なくベッドを受け取ることができた。
廊下越しにベッドを渡しながら受け取りサインをし、そこからほんの10メートルほどをボク一人で運ぶだけで済んだのである。
追い詰められたときの機転の利きようには、我ながら惚れ惚れするばかり。

物事から前向きに逃げる能力については自信があります。


横綱相撲

琴光喜が12勝目を挙げて来場所の大関昇進を確実なものとした。

今日の豊真将戦では立ち合いに2回も待ったをし、久しぶりにメンタルの弱さを見せた琴光喜だが、組んでみれば堂々の寄り切りで地力の違いを見せ付けた。
豊真将も大好きなボクとしては複雑な心境だが、この大事な一番の相手が正々堂々の相撲をとる豊真将でよかった、とも思う。
これでもし相手が北勝力白露山だったら、立ち合いの変化で琴光喜はバッタリ倒れていたかもしれず、そこからズルズルと引きずって連敗する恐れもあったからだ。

そんな琴光喜の快進撃とは裏腹に、新横綱白鵬の相撲はやや心許ない。
22場所ぶりに東西両横綱がそろったということで、何かと朝青龍と比較してしまうが、やはり両者には決定的な違いがあるように思う。

今場所の白鵬は横綱相撲にこだわりすぎているように見える。
横綱相撲とは、相手を正面からガッチリ受け止め、十分に攻めさせた上で勝つという、いわば格の違いを見せ付ける重厚な取り口をいう。
相手にしてみれば、これだけ攻めても勝てないのだからどうしようもない、と負けを認めざるを得ないわけだ。
古くは双葉山大鵬がこういった横綱相撲を得意としていた。

しかし、朝青龍の相撲はこれとはまったく逆で、立ち合いから自分の形に持っていくし、時には変わったりはたいたりと、相手に攻める暇すら与えない速攻相撲が売りである。
これに対し、今場所の白鵬の立ち合いは最初から両手をついて「いつでも来なさい」的な余裕を見せ、ゆっくりと立ち上がって相手の当たりを受け止めてから、いなしたりはたいたりする勝ち方が多い。

相手に十分攻めさせる、という点では確かに横綱相撲ではあるが、相手の力を利用して勝っている点では横綱相撲とはいえない。
今の白鵬は単に相撲が受け身なだけで、地力の近い相手だと簡単に相手十分の形に持っていかれてしまう。
今日の琴欧洲戦もまさにそれで、まともに組み合えば体格で勝る琴欧洲の寄りに抗し得ず、あっさりと土俵を割ってしまうのだ。

なので、白鵬にはまだ横綱相撲は早すぎると思う。
立ち合いでフワッと立つのもいいが、まだまだ自分から前に出る攻めの相撲があってもいいのではなかろうか。
低い立ち合いから相手の左前ミツを狙うサブマリンステップ(勝手に命名)で連勝街道をばく進した、関脇の頃の白鵬の相撲をもう一度見てみたい。
大丈夫、アンタはやればできる子や。

周りから「朝青龍のようにはなるな」と言われたせいだろう。気の毒に。


皇室お抱え力士

天敵というのはいるもんだなぁ、と。

大相撲名古屋場所11日目、昨日の朝青龍−琴光喜の取組の話である。
前日に新横綱白鵬を圧倒した琴光喜は、ただ一人勝ちっぱなしで単独トップに立った。
まさに絶頂、まさにノリノリ。
26連敗中の朝青龍といえども、今の琴光喜なら、と誰もが思っていた。
しかし...

070719.jpg ← どっせぇ〜い!

琴光喜>白鵬、白鵬>朝青龍という順当な流れに朝青龍>琴光喜という逆行する流れが加わって、見事な三すくみの体をなしている。
かの大山倍達(ますたつ)の名言に
「AがBに勝ち、BがCに勝ったからといってAがCに勝てるとは限らない」
というのがあるが、まこと合い口とは恐ろしいものである。

それにしても、稽古場では朝青龍と互角にやりあえる地力を持つ琴光喜が、本場所ではなぜこんなに朝青龍に勝てないのか不思議でならない。
琴光喜は右四つ、朝青龍は左四つを得意とする。
つまり立ち合いの瞬間、琴光喜は右腕を、朝青龍は左腕を、それぞれ相手の脇の下に差そうと争うので、これをケンカ四つという。

しかし、昨日は朝青龍があっさりケンカ四つを制した。
朝青龍曰く「(琴光喜は)立ち合いで真っ直ぐ突っ込んでくるだろうから簡単に(左を)差せた」とのこと。
要するに、朝青龍は立ち合いでちょっと右に動いて当たれば、自分の左腕が琴光喜の右脇にスポンと入るのである。
他の力士相手ならともかく、横綱に差し手争いで負けてしまっては、いかに勢いのある琴光喜といえども手も足も出ないらしい。なるほどなー。

そうかと思いきや、今日12日目の琴光喜は大関千代大海に圧勝。

0707192.jpg

突き押しの威力は幕内最強といってもいい千代大海を、かち上げ一発で浮かせてしまうこのパワー。
なんだ、やっぱ強いじゃん、琴光喜。
大関取りのボーダーとなる12勝まであと一つ。
1敗を守る両横綱と琴光喜が優勝を争う名古屋場所は否応なく盛り上がる。

愛子さまによる史上初の地方場所天覧相撲があるかもと密かに期待。

0609103.jpg ← 愛知というと琴光喜のところですね♪


時代の舗装者たれ

ヒゲを剃る前には必ずプレシェーブローションをつけている。

070718.jpg ← 主にサクセス(花王)のやつ

というのも、ボクは基本的に顔が脂っぽくサラサラしていない人なので、電気シェーバーをそのまま肌に当てて動かすと何つーかこう、突っ張るわけですよ。
プレシェーブローションにはパウダーが入っているので、これをつけると肌がサラサラになってシェーバーが滑りやすい上に、ヒゲを起こして剃りやすくしてくれる効果もある。
今やボクの生活になくてはならないマストアイテムである。

そのプレシェーブローションがきれたので近所のDSへ買いにいったら、いつもの棚からはプレシェーブローションが綺麗になくなっていた。
サクセスのやつはおろか、ギャツビー(マンダム)のやつまで一つたりとも残っていない。
おお、ジーザス。神よあなたは残酷だ。

ふと隣を見ると、T字カミソリ用のプレシェーブローションはいっぱいある。
なるほど、カミソリの場合はローション必須だから在庫も潤沢というわけか。
カミソリ用ってことはおそらく泡が出るタイプなんだろうが、よく見るとシェービングフォーム以外にジェルタイプもある。
ふ〜む、ジェルか...悪くないかも。
要はシェーバーが滑ってくれればいいわけだし、多少の泡が出たところでウチのシェーバーは水洗い可のモデルなので洗浄すれば無問題だろう。

というわけで、試しにカミソリ用のプレシェーブローションを買ってみた。
別にサクセスのローションなんかそこらへんのコンビニに行けばすぐ手に入る代物だが、あえてジェルタイプを試してみたい欲求の方が勝ったからである。
従来のパウダーインタイプは、剃った後にしっかり顔を洗わないと粉が残るという弱点もあるので、ジェルが使えるならそれに越したことはないのだ。

まぁ、結論からいうと使用感は微妙だった。
シェービングは問題なく行えるものの、シェーバーにつく泡の量が尋常でない点、それから顔をいつも以上にしっかり洗わないとヌルヌルが取れないなど、全体的には「使えなくはない」というレベル。
これならはっきりいってパウダーインタイプの方が全然マシである。
ああ、やっぱりダメだったか。

このムダにしか見えない検証行為が、他の誰かの役に立つことを切に願う。


タテ社会の勝者

「“主事”と“主任”ってどっちが偉いの?」

...と聞かれた。
得意先に送るメールで、どちらの担当者を先に書くか決めかねているらしい。
しかし「主任」はよく聞くけれども「主事」ってのは初めて聞いた。
字面こそ主任と似てはいるが、きっと我々のような下っ端には及びもつかないほどお偉い役職に違いない。

...と思って調べてみたが、主事の位置付けはどうにもはっきりしない。

地方公共団体における例では、主事は県職員・市役所などにおける担当者レベル(主任・係長より下の職のレベル)の事務吏員の職名として用いられるとか。
早い話がヒラに毛が生えた程度の役職ということだ。
なんだそうか、それなら主任の方が上だから話は早い。

しかし、民間企業の例だとこの限りではなく、主事という役職を設定している企業では一般的に主任・係長・課長クラスを想定していることが多いとか。
今回の取引先も民間企業なので、そうなると話は再度ややこしくなる。

そういえば、他にもこういったマイナーな役職をいくつか聞いたことがある。
一般的な企業では、役員を除く役職名の序列はこんな感じらしい。
(上)
 本部長・事業本部長
 事業部長
 副事業部長
 部長
 副部長
 次長
 部長代理
 調査役
 部長補佐
 課長
 課長代理
 課長補佐
 係長
 主任
 主事・主査
 ヒラ

(下)

が、確か、新卒で入社した会社では取引先に「参与」という役職の人がいた。
どうもこの参与や主事・主査は、次長や課長のように組織の命令系統の中に位置づけられている役職ではなく、職能資格などを表すものだという。
つまり、彼らの地位が上記のヒエラルキーのどこに属するかは企業によって大きく異なるのである。
そういえば、件の参与の人は部長待遇だったと思う。
人が増えるとこういう役職の上下関係も大変なんだろう、きっと。

しかし、こうして見ると富井副部長って、実はかなり偉い人じゃないのか。


必要は浪費の母

快眠というものについて真剣に考えてみた。

部屋を広く使うためにと、必要最低限のキャンプ用ベッド薄いロールマットだけで約9ヶ月を過ごしてきたわけだが、果たしてこれでよかったのだろうか、と。
人間、確かに横になれさえすれば寝ることは可能だが、目を閉じて意識を失えばそれでいい、というものでもなさそうな気がする。
知らずのうちに身体に負担がかかり、なかなか疲れが取れないまま日々を過ごしてきたのではなかろうか。
ほんの少しのスペースを稼ぎたいがためだけに、ボクはものすごく大きなものを犠牲にしてきたのではなかろうか。

どうせ同じ時間寝るのなら、やはり最大限の回復量を求めたい。
そうさボクらにゃ眠りが必要!備えあれば憂いなし!
というわけで、まずはちゃんとしたベッドを買うことにした。

理想は安定した重厚な木製ベッドなのだが、いくらなんでも一人暮らしのワンルームにはちょっと過剰な代物だ。
また、来客があったときのことを考えると最低限折りたたみ機構は欲しい。
先回のコットは折りたたみ後のスペースにこだわりすぎたが、よくよく考えてみれば、ベッドは二つ折りにして部屋の端に寄せておける程度で十分に省スペースなのである。
引越しのことを考えても、どうせ冷蔵庫や洗濯機など大きな荷物があるのだから、今さらベッドをコンパクトにしたところであまり大きなメリットもなさそうだ。

この折りたたみ機構には、布団をかけたまま折りたためるものもあるらしい。
070716.jpg ← こないに

ほっほう!こりゃぁいい!
そもそも今の部屋には押入れがないので、布団を上げ下げしようにもしまっておけるスペースがないのだ。
それにベッドを折りたたんでガラガラと日向へ移動させれば、そのまま布団を干すこともできてしまうではないか。

しかし掛布団は日が当たるからいいとしても、敷布団の方はベッドの天板と掛布団に挟まれてあまり通気性がよくなさそうだ。
となると、ベッドの天板は通気性のいいスノコ型がいいだろう。
これなら折りたたんだ状態でも裏から風が通ってよく乾きそうだ。

0707162.jpg ← つまり〜こーゆーこと〜

いい!これイイよ!
グリップを持って上に引き上げるだけでガッチョンパ。
ベッドといえば万年床そのものだけに、こうして簡単に移動や天日干しができれば衛生的にも大変いいじゃない。

人より少しゆっくりだけど、ボクはちゃんと前に進んでいます。


吉田親方

大相撲名古屋場所がいい感じで盛り上がっている。

十両は、予想通り旭天鵬が圧倒的な力の差を見せ付けて1敗で単独トップ。
この1敗にしても、土俵際で潮丸を上手投げで放り投げようとしたところ、右上手がうっかりすっぽ抜けてしまい半ば自滅したような黒星だった。
もともと懐が深く、相手の当たりを柔らかく受け止めることにかけては幕内でも神業級のうまさを誇る旭天鵬だけに、いったん相手を捕まえてしまえば、地力では大人と子供ほども差のある十両力士ではほとんど相撲にならない。
旭天鵬に抗し得るとすれば、同じく幕内常連の岩木山(東筆頭)くらいだろうから、現在2敗の岩木山があと1敗すればもはや旭天鵬の優勝は決まったも同然といえよう。

幕内では、注目の白鵬琴光喜がともに全勝をキープして早々に勝ち越しを決めた。
特にご当地&大関取りで注目度の高い琴光喜は、メンタルの弱さを感じさせない積極的な相撲が光り、四股名の通り「る相撲で観客をばせ」ている。

初日から見ていると、今場所の琴光喜はとにかく慎重な相撲を取っている。
浅い右差しから左上手をガッチリとって土俵際まで寄り進むのだが、頭ではなくで相手を押し出したり投げたりするのがいつもとちょっと違う。

070715.jpg ← え、よいしょ

体が反ることで上半身を土俵に残しているので、相手の叩きうっちゃりを防ぐ効果がありそうだ。
もちろん、相手を土俵際までもっていく地力があってこその戦法だが、琴光喜本人がこれを意識してやっているのなら、このままいけば大関どころか横綱すらも夢ではないように思えてしまう。
あと4つも勝てば大関昇進はほぼ確実なので、この集中力をもう少しだけ維持してほしいものである。

そういえば、中日である今日はゲストに奥田瑛二が来ていた。
映画監督だか俳優だかで有名な人らしいが、ボクは映画もドラマも見ない人なので実はよく知らない。
その奥田瑛二が、実況の吉田アナとゲスト解説者の尾車親方にはさまれて放送席にいたわけだが...

0707152.jpg

奥田小せぇーーー!
と思って調べてみたが、奥田瑛二の身長は175cmと決して小さくはない。
ということは、むしろ吉田アナがデカすぎるのだ。
こうして見ると、奥田瑛二が親方二人にインタビューしているようにも見えるが、知っての通り、吉田アナは別に元力士でもなんでもない。


0707153.jpg

尾車親方とツーショットでもまったく見劣りしないナイスバディを見よ。


薔薇のように気高く

昔、実家の近くに、看板に「森永ホモ牛乳」と書かれたお店があった。

パンとかを売ってるらしい古びた店だが、利用したことは一度もない。
しかし、前を通るたびにいつも気になる存在ではあった。
「ホモ牛乳」っていったいなんだ。
オスの牛同士をどうにかすると取れる牛乳でもあるんだろうか、みたいな。

あれから十余年、インターネットの普及でようやくその謎が解けた。

絞りたての生乳は、そのまま置いておくと乳脂肪分が分離して上に溜まる。
この脂肪球の塊をクリームラインというが、見た目にはまるで牛乳が傷んでいるように見えてしまうらしい。
そこで、メーカーでは生乳に含まれている脂肪球を機械ですり潰して均一化し、クリームラインができないように加工している。
この工程をホモジナイズといい、ホモジナイズされた牛乳をホモ牛乳と呼ぶのである。

これに対し、ホモジナイズされていない牛乳を「ノンホモ牛乳」と呼ぶが、上記の理由でメーカーがクリームラインを毛嫌いしているためか、一般的にはほとんど出回っていないのが現状だ。
我々が飲んでいる牛乳のほとんどが実はホモ牛乳で、より生乳に近いノンホモ牛乳は非常に手に入りにくいですよ、と、こういうわけ。

ただ、ホモ牛乳はノンホモ牛乳に比べて保存性が落ちるらしい。
そもそもクリームラインは牛乳の酸化を防ぐための蓋のようなものなので、これがないホモ牛乳はそれだけ傷みやすいということだ。
また、クリームラインはいわゆる本物の「生クリーム」なので、これがないホモ牛乳は、当然ながら風味やコクにおいてもノンホモ牛乳に劣る。
あえて極端な表現をすれば、ホモ牛乳は贋物でノンホモ牛乳が本物なのだ。
ノンホモだけにホンモノ。おお、アナグラムではないか。

今では、当の森永乳業でも「ホモ牛乳」という商品はもう扱っていない。
だが、当時のホモ牛乳に使われていたキャラクターは今でも健在らしい。

070714.jpg ← これ

どっかで見たような気がする...
と思ったら、コンビニでたまに買う牛乳プリンに使われていた。

昭和27年に森永ホモ牛乳が発売された際、
「濃くておいしく、そのうえ一日分の日光浴に相当するほどのビタミンDを含んだ牛乳」という意味を込めて生まれたキャラクターである。
ビタミンDは日光浴で得られるので、太陽をイメージさせる顔になったとか。
ちなみに設定では昭和27年生まれの男性ということらしい。

そんな彼の名はなんと「ホモちゃん」という。
決してネタや酔狂ではなく、グッズなんかもちゃんと販売されている。
当年とって55歳のホモちゃん。...なんだかなぁ。

とにかくそんなわけで、ホモ牛乳の正体はあっけないものであった。
これまでいかがわしい何かを想像をしていた人は、その認識を改めてホモ牛乳ときっちり向き合ってあげてほしい。

白バラ牛乳を最初に売り出した方にもよろしくお伝えください。


ファミ通町内会

昔から「本は電車で読むもの」と思っている。

そのせいか、家で本を読む習慣が基本的にない。
たまに寝る前に読むこともあるが、やめ時が見つからず睡眠時間がどんどん削られてしまう。
もっと前に読むとTVを見る時間が、風呂に入る時間が、メシを食う時間がやはり削られてしまう。
これが電車なら、目的の駅に着けばイヤでも読書を中断せざるを得ないし、常に安定した時間を確保できるので読書のペース配分もしやすい。

が、オフィスが移転してからさらに電車に乗る時間が減ってしまった。
片道でもせいぜい5分程度しかないのである。
一日往復10分で、1冊の本のどれほどを読めるといふのか。

例えば週刊少年ジャンプにしてみても、特に朝は「ワンピース」だけでも真っ先に読んでおきたいところだが、たまに面白そうな新連載が巻頭カラーであったりなんかすると、読みたい誘惑に負けてつい読んでみるものの、大増ページのため片道では読みきれず逆に悔しい思いをするハメになる。

そんなわけで、現在ジャンプは月・火、サンデーは水・木のそれぞれ2日間の通勤時間をフルに使い、読みきれない分を就寝前に処理することで何とか回している。
が、問題は毎週金曜日に出るファミ通だ。
睡眠時間に余裕があるはずの金・土を使えばよさそうなものだが、他のことをやっているとつい読むのを忘れてしまい、いつも次週の金曜日にあわてて先週号を読むようなサイクルに今はなってしまっている。

ファミ通1冊あたりの読破所要時間はだいたいジャンプやサンデーと同じく1時間程度なのだが、実はゲームの情報は9割方飛ばし読みで、所要時間の多くは「ファミ通町内会」のコーナーに割いている。
かつての名物コーナー「ゲーム帝国」は惜しまれつつも今はなくなってしまったが、このファミ通町内会は1986年の創刊当時から20年以上も続いている、大変由緒正しいコーナーなのである。

基本的には他の雑誌と同じような読者投稿の場ではあるが、単に読者が好きなネタを投稿するのではなく、編集部が設定したある種の「お題」に沿ったネタを要求される。
しかし、お題のチョイスが絶妙な上にネタのクオリティも高く、巷では「日本一レベルの高い読者投稿」とも言われているとか。

例えば、お題「瞬間最高視聴率」には先週こんなのがあった。

『涙ながらに謝罪した福澤朗の前で、ADがカンペで「ジャストミート!」「ファイヤー!」と要求していた瞬間、13.3パーセント』


このネタのためにお題を決めたのでは、と思わせるくらいのジャストミート。


ハケンの時代

会社で人材募集をかけ始めた。

WEB関連業務の人手が足りないので、求人情報誌「とらばーゆ」に募集広告を出している。
男女雇用機会均等法があるので募集対象に堂々と「女性歓迎」とは書けないものの、「とらばーゆ」を使う時点でその狙いはミエミエだ。
だって、どうせならやっぱり、ねぇ。

事務所が移転したこともあり、阪急梅田駅の目の前という好立地と、できたてほやほやの綺麗なオフィスである点を前面に押し出す作戦である。
「とらばーゆ」のスタッフが掲載用の写真を撮りにきた際も、その直前まで仕事そっちのけで新しい家具や観葉植物を配置したりする気合の入れよう。
もちろんボクもさすがにいつもの相撲Tシャツではマズいので、気持ちカジュアルな格好で作り笑いを浮かべて写真撮影に臨んだ。

そうして、いざ掲載された「とらばーゆ」を見てみると...
他の掲載企業と見比べてみても、写真が全員野郎なのはウチだけだった。
南プロヴァンス風(自称)な会議室で、野郎どもがアホみたいにじゃれ合っている写真がドーン。
ここに混ざりたい女性が果たしてこの世にいるだろうか。否。
女性の立場になってページをめくってみても、よほど酔狂か自暴自棄なチャレンジャーでもない限り、とても応募しそうにない出来栄えだ。

「とらばーゆ」掲載後から数日経つが、今のところ応募はまだ一人だけ。
結構な額をかけたプロモーションだけにスタッフの期待も大きかったのだが、あまりの問い合わせの少なさにみんなテンション下がりっぱなし。

「...電話、来ないね」
「来ないッスねぇ」
「何がマズかったんでしょう」
「写真だろ、やっぱ」
「それ以前に媒体を間違った」

そして逆に、人材派遣会社から営業の電話がかなりの頻度でかかってきている。
どう考えても「とらばーゆ」を見てかけてきているとしか思えない。
掲載当初はまだ心の余裕があったので、そういった営業も軽くあしらっていたのだが、最近はつい具体的な話を聞いてしまうほどになってしまっている。
せっかく人を募集しているのに、応募してくるのが会社ばかりとはこれいかに。

そういう時代になったのだなぁ、としみじみ思う。


それぞれの人生

「昭和の名力士」DVDより、今日も横綱を紹介しちゃうよ。

◆第39代横綱 前田山 (まえだやま)
筋肉質な身体で張り手を得意とし、「闘志の権化」と呼ばれるほど荒々しい相撲をとる力士。
かの双葉山・羽黒山・名寄岩(なよろいわ)の立浪三羽烏全員を総なめにして張り手旋風を巻き起こし、当時は張り手を相撲の技として認めるかで論争を巻き起こしたほどだったとか。

また、若い頃は素行も悪く、大酒を飲んでは事件を起こしていたため、関取に昇進しても誰も化粧回しを贈ろうとしなかったという。
9年間もの長きにわたり大関を務めた前田山は、その功績を評価される形で第39代横綱免許を受けるが、免許には「粗暴の振る舞いこれありし時には免許を剥奪する」という前代未聞の但し書きまであったらしい。

ちなみに前田山の本名は「萩森」で、前田でも何でもない。
というのも、前田山は幕下時代に右肘を痛め骨髄炎にまでなり、右腕切断もやむなしといわれていたが、慶応病院の前田和三郎博士の努力により奇跡の復活を遂げる。
で、これに恩義を感じた前田山は、当時「佐田岬」だった自分の四股名を前田博士にあやかって前田山にしたというわけ。

横綱昇進後は休場が多かった前田山だが、あるとき休場場所の最中に、当時来日していた米大リーグのサンフランシスコ・シールズの試合を観戦。
このときシールズのオドール監督と前田山が握手する写真が新聞に出てしまい、「横綱なのに無責任な」と批判が集中し、結局前田山は責任を取る形で引退を余儀なくされた。(シールズ事件)
070711.jpg ← 問題の写真

...とまぁ、晩節を汚した横綱のイメージが強い前田山だが、前述のメジャーリーグ好きからもわかる通り、当時の日本人にしては珍しく国際的な考えを持っていた。
引退後は高砂親方としてアメリカ・ハワイにも積極的に巡業に行き、後に外国人力士第1号となる高見山をスカウトしたのも前田山である。
外国人力士へ大相撲の門戸を開いた功労者として、前田山の名前はぜひ覚えておきたい。


◆第40代横綱 東富士 (あずまふじ)
東京出身の初の横綱ということで「江戸っ子横綱」と呼ばれた。
富士ヶ根部屋に入門してから序ノ口に上がるまで2年を要するなど最初は苦労したが、幕下に上がる頃から同じ一門の双葉山に目をかけられて鍛えられメキメキと頭角を現すようになる。
昭和19年の双葉山との初顔合わせでは見事に勝って恩返しをし、しかもこれが結果的に双葉山の現役最後の敗戦となった。

成績としては連続優勝や全勝もなく、一時代を築くには至らなかったが、持ち前の人柄の良さで多くの人望を集めていた。
有名なエピソードとしては、栃錦(後の第44代横綱)が大関の頃、連続優勝を果たし横綱昇進を問われた際、当時すでに東富士、千代の山、鏡里、吉葉山の4人の横綱がいたため、5横綱は前例がないということで昇進を見送られかけたが、これを察した東富士は自ら引退を申し出たという。
(これを聞いた栃錦が東富士に使者を送って「辞めないでください」と伝えたため引退は撤回された)

また、東富士は昭和26年の優勝の際、かの力道山のオープンカーを借りて個人的なパレードを行ったが、これがその後日本相撲協会の公式行事である優勝パレードとなり現在に至っている。
また、引退後は一門の派閥争いを嫌って廃業し、力道山に誘われてプロレス界デビューを果たすも大した活躍はできず、その後アパート経営者→相撲解説者→相撲評論家を経て、ついには消費者金融「ファイナンス・フジ」の社長にまで登りつめる。

これが現在の「enショップ○富士」の礎となったのは有名な話である。
民明書房刊 『横綱ローン待ったなし!』より)


桜色の音楽

連日相撲の話ばかりで飽き飽きでしょう。今日もだけどな。

「昭和の名力士」DVDでは、第1巻の50%が第35代横綱双葉山、そして25%が第36代横綱羽黒山、そして残りの25%で第37〜40代横綱の4名が一気に紹介されている。
双葉・羽黒の大横綱に比べてなんと扱いの小さいことか。

彼らとて、仮にも角界の頂点を極めた偉人の一人であろうに。
そこでボクは彼ら4名のエピソードをDVD以上に掘り下げて、1日1名、4日間にわたり紹介していきたい。
...と思ったが、さすがにそれはムリっぽいので2名ずつ。

◆第37代横綱 安藝ノ海 (あきのうみ)
双葉山の70連勝を阻止した世紀の一番で、一夜にしてヒーローとなったシンデレラ力士である。
当時、安藝ノ海は入幕してまだ双葉山と当たったことがなく、しかも双葉山から稽古相手に指名されたものの体調不良で断ったため、双葉山にまだ弱点を知られていないという点で、彼のいた出羽海部屋では、安藝ノ海が打倒双葉の切り札として期待されていたらしい。
そしてその期待通り、右からの攻めに弱いといわれていた双葉山に左外掛けを見事に決めて栄冠を勝ち取ったのである。
070710.jpg ← 歴史を変えた外掛けの瞬間

ちなみにその勝利を師匠に報告したところ、「勝って騒がれるより負けて騒がれる力士になれ」と諭されたのは有名な話なので友達に自慢しておやり。

安藝ノ海はその後「双葉関に勝った自分がみっともない相撲はできない」と精進を重ね、ついに横綱の地位を射止めるが、昇進後は優勝もないまま3年足らずで引退。
しかも、その後は双葉山と9回対戦しながら一度も勝てず、特筆すべきエピソードもあまりない。

◆第38代横綱 照國 (てるくに)
当時としては珍しいアンコ型(丸い)の力士で、童顔ながら180kgの巨漢という、見た目にもかなり特徴のある力士である。
平蜘蛛(ひらぐも)型といわれる体勢の低い仕切りに体重を乗せた出足・突き押しは、当時の双葉山ですらさばくのに苦労したという。
ちなみに、双葉山が第一人者となってから通算成績で負け越した相手はこの照國ただ一人だけである。

また、照國は当時の最年少記録を次々と塗り替えた。
20歳で新入幕を果たし、わずか2場所で小結を飛び越して関脇に昇進。
そして関脇3場所で計36勝を挙げてストレートに大関昇進。
さらに大関2場所でも優勝こそなかったものの、同点の場合は番付上位が優勝だったこともあり、また双葉山を倒した実績が評価されてこれまたストレートに横綱昇進を果たした。

「優勝なき横綱」といわれながら、怪我や戦後の食糧難に泣かされなかなか優勝できなかったが、横綱7年目で悲願の初優勝を遂げる。
その後連続優勝を果たしたものの、これで力尽きたかそのまま引退。
こう書くとあまり強そうに見えないが、実は照國は新入幕から二桁勝てなかった場所が一度もない。
10勝ですら生涯2度しか経験がなく、あとは全て11勝以上しているわけだ。
現在の大相撲でもこれだけ安定している力士はまずいない。

また、照國はあだ名の多さでも有名で、「桜色の音楽」(白い肌に徐々に赤みが差してくることから)、「動く錦絵」「相撲人形」「白き巌」(見たまんま)などなど。
ほほぅ、これをDVDで見れるボクは幸せ者だなぁ。どれどれ...


0707102.jpg 


白黒やがな!



動かざること亀の如し

十両の霜鳥(しもとり)が今場所から四股名を改名していた。

改名後の四股名は「霜鳳」(しもおおとり)という。
なんだかギャグみたいな改名の仕方だが、本人は「怪我から守ってもらえるように」という意味を込めて、「鳥」を鳳凰にまでスケールアップして「鳳」にしたのだそうだ。
しかし、これで「霧島(きりしま)と思ったら霜鳥」というネタが使えなくなってしまったのはいささか残念ではある。
本人も実はコンパとかでツカミに使っていたりして。

そういえば、goo大相撲で今場所の改名力士一覧を見ると、意外な発見があった。

 勝龍(しょうりゅう・八角部屋)
 白虎(びゃっこ・中村部屋)
 霜鳳(しもおおとり・時津風部屋)
 武甲(たけかぶと・武蔵川部屋)

の4名だが、見ていて何か気付くことはないだろうか。
そう、東西南北を守護する四聖獣(青竜・白虎・朱雀・玄武)を表す文字を全ての力士が有しているのである。
ちなみに「龍」は他にも北櫻龍(ほくおうりゅう)、富士乃龍(ふじのりゅう)、桜児龍(おうこりゅう)などの改名力士がおり、四聖獣の中でもダントツの人気を誇る。
やはり字面が強そうだからだろうか。

白虎に至ってはそのまんまだが、玄武に関しては正直ちょっと苦しい。
ちなみに玄武とは、尻尾が蛇になっているのことである。
070709.jpg ← 参考までに

武蔵川部屋の力士の四股名に「武」がつくのは別に珍しくもないが、やはり虎や龍や鳳凰に比べると玄武の名を冠する四股名は少ない。
しかし、相撲に必要なものは何をさておき安定感である。
そして四聖獣の中でもダントツの安定感を誇るこの玄武こそ、最強の力士に相応しい四股名ではなかろうか。

でもまぁ...所詮はですから。


不知火の華

大相撲名古屋場所が今日から始まった。

初日の見所といえば、なんといっても新横綱白鵬の土俵入りであろう。

070708.jpg

おおお...紛う方なき不知火型の綱じゃぁ。

0707082.jpg

露払いに龍皇、太刀持に安美錦を従えて堂々の入場である。
ちなみに同部屋の龍皇は白鵬との対戦はないが、安美錦は白鵬と当たる日は太刀持ができない決まりなので、このときは乳首王春日王が太刀持を務めることが決まっているとか。
すると春日王は安美錦に次ぐ太刀持候補だったということか。惜しい。

0707083.jpg ずずいずいずい

0707084.jpg ばばーん!!

見事、見事の一言じゃぁ...
婆さん、ワシャもういつ死んでも悔いはないぞい。
とか言いながら、北の富士も言ってたが、もうちょっとせり上がりをゆっくりやってくれればなぁ、とはボクも思った。
ただ、綱と化粧回し合わせて20kg以上の重さがあり、見た目以上に大変な所作であることもわかるので、まぁ徐々に慣れてっていただきたいものである。

その北の富士が、かつて親友玉の海が急な虫垂炎で入院した際、彼の綱を代わりに締めて巡業先で不知火型の土俵入りを披露したというエピソードは有名だ。
が、実はそのときの写真が残っていたそうで、今日めでたく公共の電波で初公開された。

0707085.jpg ←北の富士本人も持ってない貴重な写真

北の富士自身がこの件について語っているのは初めて見たが、本人曰く、
「あれね、最初は『雲龍(型)でいいや』って思ってたんだけど、気がついたら両手広げちゃってた。まぁ、綱もアレだし、(不知火型を)一度やってみたいって気持ちもあったんじゃないですかね。」
とのこと。
どうやら事前に周囲と打ち合わせていたのではなく、本当にぶっつけ本番で不知火型を披露したらしい。
ああ、アンタ、男やねぇ。

相撲の方は初日から結構荒れた。
大関琴欧洲があっさりと出島に敗れ、そして横綱朝青龍が先場所に続いてまたまた安美錦に不覚を取って敗れたのである。
思えば先場所終盤の4連敗を加えると朝青龍は現在5連敗中で、いくらスロースターターといっても、この精彩のなさはさすがにちょっと心配だ。

そして今場所の主役、大関取りのかかった琴光喜はというと...
若の里相手にたいへん危なっかしい相撲を取りながらも、なんとか体制を持ち直し、見事な寄り倒しで初日の白星を挙げた。

0707086.jpg ← めずらしいガッツポーズまで


これほど見所の多い場所も久しぶりなので、皆さんもぜひ。


角界のルー・テーズ

第36代横綱の羽黒山をDVDで見た。

070707.jpg ← 羽黒山政司

双葉山と同じ立浪部屋の弟弟子である彼は、当時は双葉山フィーバーのせいかあまり目立たない存在だったという。
しかしその戦績を紐解いてみると、実は数々の金字塔を打ち立てている。

まず、序ノ口→序二段→三段目→幕下→十両と全ての段をたった一場所ずつで駆け上がり、しかもその全てが優勝というもの。
現在のシステムでは幕下で最低2場所を経験する必要があるため、この記録は今後も破られることはないだろう。
また、先にも紹介したが、全ての段で優勝を成し遂げたのは角界史上大関栃東とこの羽黒山ただ二人だけである。

そして昭和12年1月には、入門からわずか7場所で新入幕を果たし、その後も休場を挟んだものの勝ち越しを続け、入門からわずか16場所で横綱推挙を受けた。
ただし、当時の大相撲は年2場所だったため、年6場所となった現在では、残念ながらこのへんの最速記録が表に出ることはあまりない。

そうして若くして横綱となった羽黒山だが、戦前・戦中は双葉山の陰に隠れていたものの、双葉山が引退してからは「オレの時代が来た」の名言通り、獅子奮迅の活躍を見せる。
もともと無類の稽古好きで、鍛え上げられた体は岩のように硬く、DVDでは「ぶちかましにいった相手の力士が額を痛めるほどだった」と元関脇北の洋も述懐している。

羽黒山の優勝回数は7回で、うち4回が全勝優勝である。
回数としては少なく見えるが、これは当時優勝決定戦というものがなく、同点の場合は上位力士が自動的に優勝という決まりがあったこと、そして羽黒山が当時の第一人者である双葉山と同部屋で直接対決の機会がなかったことは割り引いて考えるべきだろう。

また、横綱在位11年8ヶ月というロングラン、さらには37歳で全勝優勝達成というのはいずれも史上1位の大記録である。
短命といわれる不知火型の土俵入りだが、それを採用していた羽黒山がもっとも長く横綱を務めていたというのも皮肉な話だ。
DVDでは羽黒山と栃錦(後の第44代横綱)の取組も収録されていたが、8代も先の横綱と渡り合えるとは、まさに角界の「鉄人」というべきか。

さらに羽黒山は人格者としても知られる。
特に有名なのは、当時十両だった若ノ花(後の第45代横綱若乃花)が、飲み代が足りなくなったので付け人を通して東冨士(当時の第40代横綱)に借りに行かせたところ、後にこれが「十両が横綱に金を借りるとはけしからん」と周囲で問題になり、若ノ花が除名されそうになったところを「まぁまぁ、コイツは将来きっとものになるから」と食い止めたのがこの羽黒山だったのである。
今にして思えば、羽黒山がいなかったら初代若乃花はもちろん、大関貴ノ花若貴兄弟も相撲界にいなかったかもしれないわけで、そう考えると羽黒山の功績は大きい。

白鵬も不知火型ということで、不知火型の数少ない成功者として間違いなくスポットが当たる力士なので、今から予習しておきたい。


オーバー・ザ・goo

『大相撲大全集〜昭和の名力士〜』のDVDを買った。

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やっとというか、むしろ「まだ持ってなかったの?」的アイテムである。
DVD10巻セットで定価4万円というゴージャスすぎる価格に長らく二の足を踏んでいたが、このたびヤフオクで新品を半値で落札できた。
ちなみに本シリーズはレンタル許諾が降りてないので、基本的には購入しないと手に入らない代物である。

DVDといっても、過去にビデオで発売されていたものを焼き直しただけなので画質的にはイマイチだが、なんといっても双葉山羽黒山といった、戦前から活躍している力士たちの取組映像を見れるだけでも垂涎の逸品である。
もちろんカラーではなく白黒で、しかも観衆にたくさんの兵隊とかがリアルに映っているのは資料的にもなかなか貴重な映像ではなかろうか。

そんなDVDの記念すべき第1巻は、第35代横綱双葉山から始まっていた。
「双葉の前に双葉無し、双葉の後に双葉無し」とまで称された国民的英雄であり、「角聖」「相撲の神様」など、彼を讃える二つ名は枚挙に暇がない。

そんな双葉山の一場所(当時は11日間)の相撲を、今でいうダイジェスト風に紹介している場面があった。
その左上手投げのまぁ強いこと強いこと。
もう面白いくらいに相手がポイポイ投げられている。
右目がほぼ失明状態で、右手小指も過去の事故で動かなくなっていた双葉山なので左の腕力が強いのはわかるが、決して豪快な投げではなく、むしろ「あ、よいしょ」と相手を裏返す感じだ。

相手の後に立ち上がるのに、攻めでは常に先手を取るという双葉山の「後の先」についてもじっくり見ることができた。
自分から仕掛けてこないので「いなし」や「はたき」が通用せず、相手にしてみれば非常にやりにくいであろうことが見て取れる。
また、双葉山は右四つが十分と相手もわかっているはずなのに、なぜか双葉山の右差しはスポスポ入る。
右差し→左上手をとってガッチリ右四つに組みとめたら、あとは吊ったり寄ったり投げたりの双葉山アワー開幕である。

そういえば、不滅の大記録69連勝を成し遂げ、70連勝を賭けた一番で安藝ノ海に負けた大一番。
その後に双葉山が師と仰ぐ安岡正篤なる人物に「未だ木鶏たりえず」(本当に強い軍鶏は木彫りの鶏のように微動だにしないという故事から)という電報を送ったのは有名な話だが、

0707062.jpg

おおお...まさかその貴重な電報が見れるとは。
もうこれだけでも家宝モンの映像資料ですぞ、これわ。

あと、goo大相撲には双葉山が生涯一度も「待った」をしなかったと書いてあるが、これはどうやら間違いらしい。
当時の32代横綱玉錦とのある取組で、双葉山の方が突っ掛けた決定的瞬間がこのDVDには見事に収録されていた。

0707063.jpg ←昭和13年1月場所(右が双葉山)


今、ボクの知識はgoo大相撲を超えた。


チョピンの夢

会社のサーバでクラシック音楽をかけている。

今はオムニバス形式でいろんな作曲家の曲をジュークボックス的に流しているが、有名な曲がかかると誰ともなしに「これ、誰の曲だっけ?」とか言い出す。
サーバのプレイヤーに曲名が出ているので、それを確認しては「あぁ、それそれ」などと納得するものの、そこから先の話には発展しないあたりはまだまだといったところだろうか。

そんなエセ愛好家どもは、今日もクラシックに興味津々だ。
「あ、これ、聴いたことあるかも」
「え〜どれどれ...(CHOPIN)チョピン?」


ショパンだ、ショパン。
ちょっと面白かったので、ショパンについていろいろ調べてみた。
ポーランド人であるショパンは特にピアノ独奏曲で多くの名作を残し、39歳の若さでこの世を去った薄幸の男前である。
彼はエチュードだのノクターンだのいろんな曲を作っているようだが、意味がよくわからないので調べてみたところ
 エチュード・・・練習曲
 ノクターン・・・夜想曲(子守唄)
 ワルツ・・・円舞曲
 プレリュード・・・前奏曲
 ソナタ・・・奏鳴曲(一人演奏+一人伴奏)
 ボロネーズ、マズルカ・・・ポーランドの民族舞踊

だいたいこんな感じで和訳されるらしい。なるほどなー。

そして、ショパン繋がりでXBOX360の「トラスティベル〜ショパンの夢」の情報も引っかかってきた。
CMを見た限りでは結構面白そうだったのでやや気になってはいたが、戦闘シーンのムービーを見たのが幸い中の不幸であった。


超、面白そうなんですけど。


本体ごと買ってしまいそうな衝動に襲われている。どうしよう。



木は鉄よりも弱し

ボクは現在こういうベッド↓を使って寝ている。

070630.jpg

...ことは昨年11月2日の記事で書いたが、あれから半年ほど経っていかがお過ごしでしょう、私。
このFDコット、キャンプ用品ながらフレームはかなり頑丈で、またマットレス代わりのインフレーターマットの助けもあって、とりあえずベッドとしての機能は十分に果たしている。

が、最近は寝板にあたるキャンバス布のテンション(張力)が落ちてきた。
こうなると、寝転んでも体がズブリとマットにめり込む形になってしまう。
テンションを調整する機構は残念ながら用意されていないので、ある意味では製品の寿命と言えなくもない。
もともと常用する目的で作られたものではないので当然っちゃ当然だが。

しかし、今さら普通のベッドを置くだけの余剰スペースもないので、さしあたりFDコットを継続使用するためにも、このイヤな寝心地を何とかしたい。
そこで近所のホームセンターですのこを買ってきた。
75cm四方のやつを2枚、縦に並べてFDコットのフレーム上に置く。
そして、すのこの上にインフレーターマットを敷くわけだ。

これは非常に効果的で、一気に体が安定してすこぶるよい寝心地を得ることができた。
寝返りを打つとすのこがギシギシたわんでやや頼りない面もないではないが、それでもあのベッドに包み込まれるようなイヤな寝心地を考えれば天地の開きがある。
あ〜よかった(ゴロン)これでしばらくは(ゴロン)大丈夫そうだ。(ミシッ)

と思っていたら、2週間ほどですのこの横棒が

めきっ

と音を立てて割れた。
すのこというものは見た目ほど丈夫でもないらしい。
仕方ない、ちょっと値が張るが、次は鉄板でも買ってくるか。

...こう書くと、まるでボクが百貫デブみたいじゃないか。



癒し空間

職場で音楽でもかけようかという話になった。

いかにも今風の会社って感じでそれはいいのだが、一応サービス業でもあるので、電話の後ろでデスメタルなんかが流れていると、
「かしこまりました(ゴァーッ!)それでは(はらわたをゥ!)復唱させていただきます(食いちぎれェ!)
...これはさすがにマズい。

そこでFMラジオでもかけようと思ったが、意外と電波状況が芳しくないようで、ラジオやワンセグもほとんど入らない。
CDは1枚をループするとすぐ飽きてしまうしチェンジも面倒なので、サーバにフリーのプレーヤーを仕込んでMP3を流す方向でいくことにした。

仕事に障りのない音楽といえばやはり環境音だろう。
いわゆる川のせせらぎとか鳥のさえずりとかがずっと流れるアレだ。
幸い、今のオフィスには移転祝いの植物がワンサとある状態で、しかも森の香りがするアロマを焚いてたりするものだから、これに自然の環境音が加われば鬼に金棒。
さぁ皆の衆、心ゆくまで癒されるがいいさ。

チョロチョロチョロ、ザァァァァァァァ...
チュンチュンチュン、チチチチチチチチ...

「なんか、退屈かも」
「おしっこしたくなってきた」


なんだよ、みんな環境音がいいとか言ってたくせに。
そこで無難にクラシック音楽を流してみたら、皆こっちの方がいいという。
あ〜そうかいそうかい。実はオレもそう思ったよコンチキショウ。

今回はベスト・ピアノ100という、有名どころのクラシックが100曲も入ったオムニバス形式のものを採用した。
1曲1曲が短めにアレンジされているので、長い曲をダラダラ聴く必要がないのはいい。
また、音楽が流れていると昼下がりもなぜか眠くならないことに気付いた。
別に集中して聴いているわけでもないのに不思議なものだ。
職場が全体的に格調高い雰囲気にもなって、まさにいいことずくめである。

ちょっと背伸びしたいお年頃ですから。