大自然のお恵みよ

実はこの夏、まだクーラーをつけずに過ごせている。

我が家は2階部分が1Kの居住空間となっているが、全方向に計7つの窓が装備されている。
というより窓のない壁はなく、壁の面積と窓の面積を足したら、限りなく互角に近いと言っても過言ではない。
通常のマンションで玄関に当たる箇所はベランダへの扉になっていて、しかもご丁寧に扉サイズの網戸まで装備している。
そんなわけで、これら全ての窓を開放すると、非常に心地よい風が部屋を駆け巡るのである。
ここ幕張は海沿いなので日常的に風が強く、そうなればこの風を利用しない手はない。

ただ、網戸がついていない窓もあるので、これを気軽に開放してしまうとまた巨大グモとかが侵入してきやがってしまう。
そこで、ネット通販で網戸を買った。
1枚あたり6000円くらいしたが、近くのホームセンターでも在庫品ではないので取り寄せになるそうで、行く手間を考えればネットの方がラクだ。
こういうのは本来は大家さんに確認してから取り付けるべきなのかもしれないが、網戸を増設されて困る理由もなかろうし、変に気を遣われてもアレなので無断でやる。

届いた網戸はサイズもピッタリで、あっけないほど簡単に取り付けも完了した。
はためくカーテンの動きを見ていると、体感以上に涼しく感じるような気がしてウキウキしてしまう。
どうでもいいが「ウキウキ」って今じゃもう死語なんじゃなかろうか。

しかし、このはためくカーテンが慣れてくると結構ウザい。
昼間のレースカーテンならともかく、夜の遮光カーテンは膨らむだけであまり風を通さないのだ。
さらにベッドに隣接している大窓が困ったもので、夜にはためくと外から明るい部屋の中が丸見えになってしまう。
しかも、この大窓は家の前の通りにガッツリ面しており、さすがに寝ている姿を人目にさらすのは憚られる。

そこで、近所のニトリでブラインドを買ってきた。
ブラインドは高いと思っていたのだが、意外なことに、同サイズならレースカーテンよりもブラインドの方が安い。
問題の大窓は幅85cm×高さ135cmほどのサイズだが、ブラインドは700円で買えた。

ブラインドはカーテンレールに取り付けられるタイプで、これまたすんなり取り付けできた。
せっかく通気性が向上したので、レースカーテンは思い切って外し、ブラインドのみで目隠しと調光を行う。
ブラインドの角度がこれまた微妙で、下を向けると通りから丸見えで、逆に上を向けると向かいの家のベランダから丸見えになる。
さしずめ、通気性のブラインド、目隠しのカーテン、といったところだろうか。
あ〜、ええ風来とるわぁ〜。

24時間クーラー少年をも改心させる房総の海風のすばらしきことよ。


無機質の安心

我が家の庭に雑草が生い茂ってきた。

庭といっても、正確には塀との隙間というか通路というか、とにかく面積としては取るに足らない程度のものでしかない。
が、ウチはガレージ脇の大窓が玄関代わりでもあるので、この庭に草が茂っていると足元が見えず、妙なものを踏んでもわからない恐怖がある。
妙なもの、というのはつまりその、ナメクジとかダンゴ虫とかミミズとかクモとか、そういったチンケな虫ケラどものことだ。

ちなみに、先日部屋でメシを食っていたら、カーテンの陰から5cmほどのクモがのそりと出てきて思わず噴いた。
まさに噴飯物のサプライズ。
どうやら昼間に窓を開けっ放しで寝ていたときに迷い込んできたらしい。
軽く叩いて気絶させて外に放り出してやろうと思ったが、ゴキブリならいざしらず、クモは体のつくりがデリケートそうで、もし力の加減を誤るとひどい目に遭いそうなので、迂闊に手を出せない。
それに、かつての宿敵ムカデほどではないものの、クモも見た目的にかなり気持ち悪いし足も速い。
結局、手元に殺虫剤がなかったのでクモにヘアスプレーをかけながら窓まで誘導し、そのまま外へお引取り願うことで事なきを得た。

まぁ、そういうわけで...
こういった虫ケラどもの温床を根元から断たねば、おちおち窓を開けても寝られない。
そこで一念発起し、庭の雑草を隅々まで引っこ抜くことにした。
ある晴れた日曜日、軍手をはめてブチブチ草を引いてみれば、いるわいるわ、小虫どもの大群が。
う〜む、草がなくなった程度ではこいつら死滅せんのじゃなかろうか。

そこで、ホームセンターで虫除け剤を買ってきて庭中に散布した。
パウダー状なので風上から撒かないとえらいことになる取扱注意物だが、アリンコからムカデまで、あらゆる害虫を寄せ付けない効果があるという。
そうして真っ白になった庭を見ながら、ワインの代わりにポカリスエットで乾杯する。
労働を終えた充足感と、PCのOSを入れ直したときのようなリセット感がボクの心を満たす。
悪いが、我が庭には今後アリの一匹すらも生息させはしないぜ。


いずれマイホームを持つ日が来ても、敷地内の土は全てコンクリで埋める。


鏡の中のクリーチャー

先日、件のサイクリングに行ってきた。

幕張には「花見川サイクリングコース」なるものがある。
現在の我が家から自転車で20分ほど南下すればこのコースのスタート地点に行けるわけだが、そこから北へ14kmほどを走破すると、次は八千代市の「新川サイクリングコース」にそのまま繋がる。
さらにその北、佐倉市に入ると「印旛沼サイクリングコース」と名前が変わり、最終的には利根川にまで通じる。
これら全てを走破すると約50kmほどあるそうだが、自転車で50kmは決して楽な距離ではない。
3000km以上を走るというツール・ド・フランスに比べれば屁でもないとはいえ、何事も節度は大事なので、皆で相談した結果、西印旛沼にあるというオランダ風車を目的地に設定することにした。

080526.jpg

これで片道28kmほどの行程となる。
先日、7km離れた「ららぽーと」へ行っただけでケツ筋を痛めたこのボクにとっては死刑宣告にも等しい荒行である。
まぁ、ゆっくり行けばなんとかなるさ。なんくるないさ。

当日は朝8時に集合し、午前中に目的地に着ければよいねぇ、くらいのノリでスタート。
花見川サイクリングコースは天気がよかったこともあってか、思っていたよりも結構人が多く、歩行者に配慮するとスピードはあまり出せない。
ふむ、このペースなら余裕でついていけるぞ。

...と思っていたのに、八千代市に入り次の新川サイクリングコースに移ったとたん、めっきりと人が減ってしまった。
「ちょっと頑張ってみますか」
などと他の連中が勢いよく自転車をこぎだすと、あれよあれよという間にボクの視界から消えてしまう。
しかもロードレーサータイプの自転車ならともかく、ママチャリやMTBばかりなのにこのスピード。
年齢的にはボクが最年長なのだが、それを差し引いてもこの運動能力の差には愕然とするしかない。
なんて打ちひしがれてる場合じゃない。待って!待ちやがれこのボンクラども!

特につらいのが、緩やかで長い上り坂である。
当方のビーチクルーザーにも変速機こそ付いてはいるが、もっともペダルの軽い1速に入れても、こぐのが精一杯で一向に前に進めない。
変速機があれば坂もラクチン、と思っていたのはとんでもない勘違いだった。

...ものの、なんとか午前中に目的地の西印旛沼に着くことができた。
この風車がある「佐倉ふるさと広場」はいわゆる道の駅というやつだが、信じがたいことにお菓子やアイスしか置いておらず、昼食を提供する類のサービスはない。
いい感じに空腹の我々を嘲笑うかのように回る風車が憎らしい。
おのれ面妖なる化物め!このワシが成敗してくれる!(byドン・キホーテ

仕方ないので、帰りはメシ屋を探しながら行きとは違う道を走ることにした。
サイクリングコース自体がかなり婉曲的な形をしているため、直線ルートを行けばかなり早く帰れるのでは、という目論見もある。
果たして、行きの4時間に対して帰りは2時間。う〜む。

それでも両脚は限界寸前で、腕すらも結構な筋肉痛を感じる。
さらにケツ周りはサドルで擦れてしまい、ウォシュレットなしでは尻も拭けない大ダメージ。
そして最大の誤算は、顔に塗った日焼け止めである。
額の汗をぬぐううちにそこだけ日焼け止めが落ちてしまったのか、鏡の中にはデコだけ真っ赤に日焼けした未確認生命体がいた。

「耳なし芳一」のようなおとぎ話に昇華するかと思ったが、いざ書いてみるとそうでもない。

シコ踏んじゃった

わが社では、上期と下期の年に2回、全体ミーティングがある。

偉い人々が次々と壇上に上がっては、営業実績やら中期計画やらを発表するという、なんとも退屈な会だ。
しかも、オンサイト(客先に常駐する勤務形態)の社員も集まれるよう、この全体ミーティングはいつも土曜日に行われるので、休日が一つ潰れてしまう。

そしてミーティング後は、近くの店を丸ごと借り切っての立食パーティーがある。
貴重な休日を潰される上に夕方まで拘束されるとは噴飯物だが、こちらは上期のみの年に1回なのと、会社の補助が出るので参加費は無料となっている。
また、新入社員の歓迎会という名目もあるのでないがしろにもできず、タダ飯のためにと自らを奮い立たせて参加することにした。

今年の新入社員は全部で12名。
いずれも若々しくフレッシュなエナジーに溢れたナイスガイ・ナイスバディが目白押しだ。
え、ナイスバディってナイスガイの女版じゃないの?

その新入社員たちが、一人ずつステージに呼ばれて自己紹介をさせられている。
その中の誰かが一発芸なんかをやらかしたりするもんだから、かわいそうに、そこから先の面々は否応なく同様の芸を求められていた。
最初にやったヤツは事前に準備しているからいいが、徒手空拳でそんなムチャ振りに対応できる人間が果たしてどれだけいるものか。
まして関西ならいざしらず、関東の、しかも東京よりさらに寂れた田舎町千葉の青二才どもが。

案の定、猫ひろし猪木のモノマネなど、とっさに思いつくお笑い芸人のネタを恥ずかしそうにやるのが精一杯。
だが落ち込むことはないぞ、若人たちよ。
君たちは今日、「日常生活におけるお笑い要素」がいかに大事か思い知ったはずだ。
TVで関西人のノリを「面倒くさい」などとコメントしている愚かな関東人をよく見るが、決して対岸の火事ではないことがこれで身に染みたろう。
この失敗をバネにしてこれからは...

「では次に、昨年度入社された中途社員の方々にもステージへ...」


は?


前回の下期ミーティングにもボクは参加したのだが、そのときはまだ入社しておらず内定の段階だったので、紹介の類は一切されていない。
そしてその直後に正式に入社したため、このカテゴリでは時期的にボクが筆頭になってしまうのだ。

が、呼ばれる順番はどうやら五十音順らしく、ボクは苗字的に大トリを飾ることになる。
しかも入社してすでに6ヶ月近く経過しているので中途半端に知り合いが多く、「さ〜て、それではお待たせしました!」と、司会のムチャ振りもひときわ大きい。
これは...「自分、不器用ですから」などと逃げられる状況ではないぞ。
普段持ち歩いているマジック道具も今日は一切持ってきてない。
ああああああああ!どどどどうしよう!どうしよう!


「え〜自分、相撲好きなんで、朝青龍の土俵入りをやります」


四股といっしょに、何か大切なものを踏み潰してしまった気がする。


春の夜の夢の如し

『ホテルの有料チャンネルをタダで見る方法』

...という情報は、ちょっとネットで検索すればいくらでも引っかかる。
普段なら気にも留めない情報だが、こうもホテル住まいが多いとやはり興味が湧いてくる。
ああ、ダメもとでいいから試してみたい。
別にいやらしい気持ちではなく、純粋な技術への好奇心からね。うん。

大抵のホテルでは、TVとセットで置かれた料金ボックスに現金やプリペイドカードを入れることで、有料チャンネルを視聴できるようになっている。
TVが受信する信号のうち、無料で視聴できる番組は通しつつエロ番組だけをフィルター、ああ、エロって言っちゃった、まぁいいか。
要は、お金を入れると料金ボックスのエロ番組フィルターが解除されるわけだ。

が、TVの裏から壁に伸びる配線をよくよく見てみると...
あるホテルで確認してみたところ、壁からは2本のアンテナ線が生えており、これらを混合ユニットのようなもので1本にまとめ、これが料金ボックスに入り、そこからTVへはビデオ接続されていた。
つまり、TVは常にビデオモードになっていて、料金ボックスからの信号しか受け取れない仕掛けになっているのである。
ちなみに、料金ボックス自体は木製のケースでスッポリ保護されており、その配線を抜き差ししたり電源を切ったりすることはできないようになっている。

壁から出ている2本のアンテナは、おそらく地上波アンテナエロアンテナだ。
ということは、エロアンテナのみを混合ユニットから外し、料金ボックスを経由せずに直接TVに接続したらどうだろう。
別に配線を切るわけでもないし、これなら痕跡を残すことなく実験できる。

まず、TVを見ながら混合ユニットのアンテナ線をそれぞれ外し、エロアンテナがどちらかを特定する。
特定できたら、空いているTVのアンテナ線コネクタにソイツをブスッと挿し込んでやりたいところだが、あいにく壁から出ているエロアンテナ線の長さはせいぜい30cm程度で、とても机の上のTVの高さまでは届きそうにない。
しまった、こんなことならアンテナ線延長ケーブルを持ってくるべきだった。
近くの電気屋に買いに行こうにも、夜遅いのでもうどこも開いてない。

仕方ないので、逆にTVを床に下ろすことにした。
液晶TVなので本体は軽いが、料金ボックスがTVとネジ留めされて完全に一体化しているので、実はそう簡単な作業でもない。
しかし、男に生まれた以上、ここまできたらもう後には引けん。
ぬぅ、もう少し、引っ張り出して、ここに...こう...(カチッ)

ふ〜、接続完了。
あとはTVの入力モードを「ビデオ」から「アンテナ」へ変更...

できんッ!! (血涙)

なんということでしょう。(ビフォーアフター)
TVのリモコンだと思っていたそれは、よく見ると料金ボックスのリモコンでした。
今までTVのチャンネルを変えていたのは、実は料金ボックスのチャンネルを変更していただけで、TVは料金ボックスから来るビデオ信号を表示するためのモニターにすぎなかったのだ。

ならば、リモコンではなくTV本体の操作スイッチで...
と試みるも、TV本体のスイッチは全てが制御不能にされており、電源すらも落とせない。
「電源固定モードです」という表示が出て、一切の操作を受け付けないのである。
なんてこった。
アンテナまではエロ信号が来てるのに、それを映し出すTVがないなんて。


外部アンテナ入力を持つ小型TVでもあれば話は別だが...(キラーン)


違いのわかる男

友人から「液晶とプラズマの違いについて書けブタ」とリクエストが来た。

知るか。

この分野に関しては、ボクだって素人同然の知識しかない。
だが、よくよく思い返してみると、これまで同様の質問を受けたことは結構あったような気がする。
大して興味もなかったので「さあ?」で濁してきたのだが、そういうことなら教養の一つとして知っておくのも悪くない。
「液晶とプラズマってどっちがいいの〜?アタシ全然わかんな〜い。」
「か、勘違いしないでよね!確認のために聞いてるだけなんだから!」

そうさボクらにゃ知識が必要!備えあれば憂いなし!

液晶やプラズマに限らず、昔も今もテレビの画面は小さな点(画素)がギッシリ詰まって構成されている。
この画素一つ一つは、さらに内部で光の三原色(赤・緑・青)を組み合わせて光ることで、実に1600万色以上の様々な色に変わることができる。
赤が強く光れば赤い画素に、赤と青だけ均等に光れば紫、という具合である。
これらの色とりどりの画素どもがモザイク状に人やら木やらの形を構成したものを、ボクらは映像として見ているわけだ。
もちろん、映像が動けばそれに合わせて画素の色も絶えず変わり続ける。

では液晶とプラズマの違いはどこにあるのか、というと、この画素の色の変え方にある。
先ほどの概念では、画素の一つ一つが自ら光るように思えるが、これはプラズマの方式にあたる。
画素自身が単独で赤・緑・青・の発光体を持ち、それらの光の強さを調節することで色を変化させるのだ。

対して、液晶の場合は画素そのものは発光しない。
個々の画素に赤・緑・青のフィルムを重ねて基本的な色合いを決め、これらを背後から画面と同じ大きさの発光パネルが照らすことで映像を映し出す。
とはいえ、全ての画素が同じ明るさであるはずはないので、画素と発光パネルの間には光量を調節するためのブラインドがかかっている。
このブラインドの開け閉めとフィルムの重ね方で画素の色を変えるわけだ。

このように、色変化の仕組みはプラズマの方がシンプルなので、動きの速い映像を滑らかに表示するにはやはりプラズマに分がある。
液晶も最近は「倍速再生」などで頑張っているが、色変化のプロセスが多い分、このハンディを覆すのは苦しいらしい。

が、液晶は発光パネルが全体で一つのため、個々の画素が発光するプラズマに比べて画素と画素の隙間が目立ちにくい特徴があり、人肌など色が徐々に変化する部分(グラデーション)を滑らかに再現できるメリットがある。

しかし、プラズマは映像で黒い部分を表示する際、発光体をOFFにすることで完全な黒を再現できるのに対し、液晶は常に発光し続けるパネルの光を無理やりブラインドで押さえ込むため、黒がグレーっぽくなってしまいやすい。
だが、液晶はプラズマに比べて画素そのものの数が多いため、映像の輪郭を精細に表示できる強みがある。

まとめれば、「滑らかな動きと絶対的な黒」のプラズマ、「滑らかなグラデーションと高精細な輪郭」の液晶といったところだろうか。
それぞれ一長一短であり、あとは実際に映像を見て選ぶのがベストだろう。


見てわかるならな。


小田急アバンチュール

先月から出張が多く、ほとんど家にいない生活が続いている。

ほとんどの週は、火曜の朝に客先に移動し、そのままホテルに滞在して金曜の晩に家に帰り、月曜だけ自社に出勤する。
家にいる時間が減ったせいか、先月の電気代はいつもの半分ちょいしかなかったくらいだ。
客先プロジェクトが佳境でヘルプに駆り出されているので、6月ごろまでこの生活が続くそうだが、別にホテル住まいは嫌いじゃないし、手当や日当でそれなりに儲かるので、これはこれで結構楽しい。
むしろこんな湯水のように経費を使って会社的にどうなの、と逆に心配すらしてしまう。

唯一気に入らないのが、週2回だけある長時間の電車移動である。
総武線で1時間、小田急線で1時間の計2時間もの間、しかも新幹線でもない混雑した在来線で。
当初は貴重な読書タイムとばかりに漫画や小説を読みふけっていたものだが、最近はそれもネタ切れになってきた。
件のDS「リズム魂」も、元々はこの電車移動に備えて買ったものだが、ゲームを進めるうちに難易度が上がりすぎてしまい、本能をむき出しにした怒涛のタッチペン捌きが要求されるため、今や電車の中ではプレイできなくなってしまった。
あ〜、電車だり〜。

が、本日の朝の電車はいつもと違った。

小田急線で隣に座ってきたお姉さんが、コックリコックリしだしたのである。
ふっふっふ、お嬢さん、オレの肩を枕に使ってもいいんだぜ。
なぁに、遠慮するこたぁない。こちとら太ってガタイがよくなったともっぱらの評判なんだぜ?

ぴとっ

って、マジキターーーーー!!

もともと電車であまり座らない性格だけに、こういう役得からはご無沙汰していたもので感慨もひとしおである。
しかもこう、全体重をのしかからせるでなく、ピトッと頭をつける程度の圧力なのがまた小悪魔ニョロよ〜?

あ〜わかっとる!チミの気持ちはよ〜わかっとる!
生理的にイヤな男の隣じゃぁ、まさかこんな無防備にはならんだろう!
「ちょっといいかも」とか「たくましそう」とか、その、ちょっとは思ったじゃろ?な?な?な?

時々目覚めて頭を離すが、すぐまたピトッとくるので、この妄想が俄然真実味を帯びてくるのも致し方ない。
そして、こういうときこそ平然としているのが男前だと思うのだが、いかんせん、未熟な私めは溢れ出すニヤケ面を隠すことができませんでした。
幸せなときに笑顔になって何が悪いんじゃゴルァァ!

若いリーマンが向かいに立って「つ、次はオレが!」なオーラを全開にしているが、アホぬかせ、こんなプラチナシート、誰が譲ってやるものか。
たとえ貴様が立つのもつらそうな老人でも、否、さすがにそれはアレだが、とにかくそのくらい不退転の決意でオレはいる。
そんなにこの娘が欲しければ、オレを倒して奪ってみな!ぐぁっはっはっは!


これからは、電車ではもっと積極的に座っていこう。


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